ダンセク生理用吸水ショーツ開発日記#3
ダンセク 吸水ショーツ開発日記#3
ショーツ + 生理 + 技術 = “コンフォートエア”
“生理3、4日目は量が曖昧で生理用ナプキンを着用すると臭いもひどいし、
ずっと着けているとお尻もただれて… 毎月ずっと繰り返していましたが、
この二つを気にしなくてもいいので、とても楽でいいです。
果たして洗濯で汚れも落ちきるのか?と思ったのですが
本当に新品のように汚れもきれいに落ちますね”
- ダンセク 韓国公式販売サイト お客様レビューより
“「量の多い日に履いてみて6時間外出したのですが、本当に不思議なことに
吸収もきちんとされて、モヤモヤ感も臭いもなく
しかもとても楽で、本当に生理期間?と思うような“あの日”を過ごせました!
洗濯も説明書通り、水で下洗いしてから、酵素洗剤で軽く洗濯し
乾かすと、再度履いても何の問題もなくよかったです!”
- ダンセク 韓国公式販売サイト お客様レビューより
韓国の食品医薬品安全処の障壁?むしろいい
コンフォートエアの発売開始前、韓国の食品医薬品安全処の許可なしには「生理」という言葉を使うことができないということを知り、開発からマーケティングまで全職員が、吸水ショーツが作られる過程を抜かりなく知っていれば、どんな危機にも対応できると思いました。吸水ショーツを販売しながら生理という単語を使わない人たちをバカだと思ったのに、使ってはいけないことを知らない私がバカでした…
基本的に衣類を作る過程は、<原糸-織物-染色-加工-裁断-OEM生産-製品-不良確認-製品包装-物流-配送>という計12個の過程を通じてお客様の手に渡ります。ほとんどの衣類ブランドは、製品段階から関与し、その前の7つの過程は専門代行業者に任せて製品の確認だけします。特に、中小企業は資本が不足し、代行プロモーション業者を通じた生産さえ難しく、卸売先から仕入れているのが実情です。大手企業の場合、全社管理を行う必要はありません。プロモーション会社同士で競争させて価格を下げるのがより効率的だから。
ダンセクは既存の下着業界を変えるために誕生したスタートアップなので、最初から自主生産を追求し、吸水ショーツ許可のためにも製品が製作されるすべての過程を知らなければなりませんでした。
もちろん、 みんなが関連する情報を隅々まで把握するということは容易な問題ではありませんでした。
出勤したらサンプルをもらってレビューを共有するのが一日の日課だったという笑える話(笑)
自意半、他意半で始めましたが、おかげで全職員が吸水ショーツの製造過程を詠める境地まで上がりました。すべての過程を熟知しながら製品に不満がある度に、どの工程段階を変えれば改善できるのかをすぐに認知でき、17回も製品をリニューアルして技術力の向上を成し遂げました。サンプル試験着用も実際にしてみると、完成した製品に対する信頼度が高く、自ら進んでVIP顧客になった職員が多いです。その人がまさに私です
コンフォートエアならではの吸水生地を探せ!
一般女性用ショーツタイプに吸水パッドを加えるのが骨子なので、デザインを決めるのはそれほど難しくありませんでした。問題は、ビジネスの根幹となる吸収生地でした。生理の血をできるだけ吸収するのと同時に、すばやく乾燥し、洗濯もうまくいかないといけないため、山積みでした。
まず、海外のサニタリーショーツと尿失禁パンツのうち、吸収されやすいことで有名な製品を噛んで味わって、楽しみながら分析しました。それを土台に多様な吸収生地サンプルを作りましたが、期待ほど革新的に吸収も乾燥も早い生地を実現することが容易ではありませんでした。2重、3重構造を加えるほど、むしろ生理用ナプキンのようになり、サンプルを作るたびに迷宮入りしました。
“薄く、吸収も乾燥もよくできる生地はないのかな?”
“だめだ、下着から抜け出そう”
下着ですが下着ではありません。
既製の下着生地で最高のものでは、ダンセクが望むレベルの吸収力を実現できませんでした。吸収量が少なくて生理用ナプキンを敷かなければならないのなら、存在する理由はありませんからね。生地で探すのは限界があると感じ、その前段階である原糸開発に突入しました。アンダーウェアに限らず、機能性原糸はいくらでもあるのではないですか?
いつものように、これから始まる中小企業が原糸を作ると乗り出したので、100社を超える会社にメールを送りましたが、ことごとく拒否されました。吸水ショーツの開発に没頭し、丸1年が過ぎた2018年9月、ついに海外の親会社からミーティングをしてみようという連絡をもらいました。暗かった過去の時間の中で一筋の希望の光をつかんだような気持ちでミーティングをしました。そうすると、突然、日本、中国など各国の業者からもミーティングの提案を受け入れ始めてくれました。その中で最も技術力の良い日本原糸ブランドと協業してみることにし、こうして原糸製作を始めました。
この世になく、下着には使わなかった機能性原糸を採用し
ダンセクは計4件の生理用ナプキン機能性下着の特許を出願しました。
どんな努力をしたのか特許内容を少し紹介すると
<この発明を通じて解決しようとする課題>
✓ 本発明は女性の生理期間に発生する生理血または膣分泌物を効果的に吸収でき、生理血または膣分泌物による臭いの発生を防止できる生理用機能性下着に関するものである。
✓ また、本発明は一定時間以上使用する時、使用者が感じるモヤモヤ感と異物感を最小化できる生理用機能性下着に関するものである。
✓ さらに、本発明は下着がよれることによって発生しうる生理血または膣分泌物の漏れの問題を効果的に防止でき、繰り返し使用することによる吸収機能性の低下という問題を改善できる生理用機能性下着に関するものである。
<ダンセク コンフォートエア原糸の主な特徴>
- セラミック粒子含有&毛細管現象最大化原糸
- 特殊セラミックで分泌物を吸収し、空気に吹き飛ばし快適にする機能を実現
- 太さの異なる糸を十字状に結合して生理血を素早く吸収面に拡散
- 毛細管現象により洗濯を繰り返ししても耐久性に優れている
2.クロヘキシジンコーティングによる抗菌性繊維(仁荷大学産学協力)
- 微生物が繊維と接触するとすぐに殺菌&悪臭を抑制
- 24時間以内に肺炎菌、大腸菌99.9%消滅
- 毒性なし(主に手術服、患者服として使われる)
- 厚さに関係のない超撥水性繊維(淑明女子大学産学協力)
- 電気放射法を用いた繊維製造
- 防水布地(尿失禁その他排尿器障害のある患者さんも使用)
- 吸水パッドの厚さを最小限に抑える
ほら、ダンセク、やればできるんだって
始まりは漠然としていましたが、諦めずに開発をしていたら、いつのまにか原糸まで直接製作する唯一無二の企業になっていますね。おかげで、韓国では Wadizクラウドファンディングで1027%達成、日本でもキャンプファイヤー クラウドファンディングで624%達成し、2018年には、韓国国内で月間売上1億を突破することができました。みなさん、私は泣いていませんよ
しかし...
550億円の生理用ナプキン市場の占領は、簡単な問題ではありませんでした。
<予告編>
ダンセク、吸水ショーツ開発日誌#4
吸水ショーツ 本当に必要なの?
副題:お客様の声を探して
コンフォートエアの発売初年度、すぐに売上100億を記録し、まもなくユニコーン企業になると思いました。地球の半分は女性で、吸水ショーツの必要性は創業者と全職員が共感したからだ。しかし、市場の反応は期待ほど熱いものではありませんでした。私たちが何を逃したのだろうか。吸水ショーツ、これって本当に人に必要なものですか…?